前田真宏監督とStranglers

いつか書いとこうと思っていた小ネタです。
前田監督がプロデューサーに巌窟王パイロットフィルムのコンテと一緒に渡したCDはStranglersの「GOLDEN BOWY」だったそうで、そんな前田監督がThe Stranglers(巌窟王の主題歌を依頼したジャン・ジャック・バーネル[通称JJ]がボーカル、ベースを担当したバンド)のファンであることはもはや周知の事実となりましたが、監督の過去の作品にもStranglersの曲が引用されており、昔っからのヘビーファンであることが伺えます。
1998年頃、角川書店刊のコミックA'DASHに「脳ミソだだもれ劇場」という漫画を不定期連載されていましたが、その最終編でStranglersの名曲「WALK ON BY」を副題にされています。(第二次大戦後の混沌とした日本を思わせるような世界で、思春期の少年の失恋と冒険を描くと思いきや突然出てくる重機型ロボット!読者置いてきぼり!未完)
そして1993年のNewtype付録お宝COMIC GenkiRに描き下ろされた漫画「THE RAVEN」は後に征夷大将軍となる坂上田村麻呂とヒタカミ部族大墓公阿弓流為(アテルイ)の物語ですが、THE RAVENはStranglersのアルバムThe Ravenの表題曲で、この曲の歌詞が漫画全ページにわたって装飾的に引用されています。
ちょっとマズイかもしれませんが歌詞の引用を

Fly straight with perfection
Find me a new direction
You never realised the things they said
We'll never realise until we're dead

The ebony embittered souls of children
We'll seek another way before too long
But will you stop my wind before I'm gone

And when you find me all alone
Your world has never been my own

And when you find me
And when you find me all alone
Your world has never been my own

My friend you're black and when you fly you're wild
I am white sometimes I behave just like a child
The northern seas are cold but they're our own
We'll sail your southern seas before too long

When I was a viking
My friend he was the raven

この曲(歌詞の意味)とアテルイの物語を関連づけた前田さんはスゴイ。
また、アテルイのお話についてはAnimageTVのインタビューで次回作の構想として少しだけ話題に触れています。実現すれば十数年来の構想作ということになります。

おととしぐらいからスゴクやりたかったネタです。まずはイントロってことで映画の予告編風…にしてみました。必ずやるぞ!!

(1993年 お宝COMIC GenkiR巻末コメントより)