来場者のにぎわいにイベントの成長を見た東京国際アニメフェア2005(アニメスタイル)

ソエジマヤスフミや高木真司らが参加した「最新劇場アニメ大作(改め、日本のアニメ大作)に見るデジタル制作新潮流」では、『巌窟王』の制作過程を具体例としつつ、新しい映像表現の実現を目的としたソフトウェアの独自開発という、まさしくアニメ制作の新潮流といえるテーマが活発に議論された。関係者だけでなく、一般にもこうした声を聞く場が与えられるといいのだが、それは観客のニーズ次第だろう。

 また、前田真宏監督の『巌窟王』(テレビ部門優秀作品賞)や、大地丙太郎監督の『アニメーション制作進行 くろみちゃん2』(OVA部門優秀作品賞)、森田修平監督の『KAKURENBO』(公募作品一般部門グランプリ)など、クリエイター発の企画による作品が高く評価され、多数受賞したのも今回の特色。この成果が他のクリエイターにも刺激をもたらす事を期待したい。

http://www.ntv.co.jp/ghibli/web-as/02_topics/top050408a.html